クリーンルームで過ごす
クリーンルームの規格
製造工場によっては産業用クリーンルームの設備が整っている工場があり、特に精密部品などを製造している工場に設置してあるのが特徴的です。
そして、主に塵埃を嫌う部品の製造において好まれる設備の一つでもあります。
クリーンルームとは空気清浄度が確保された空間の事であり、空気清浄度とはどの程度の塵埃を許容し、指標とするのが空気清浄度です。
そして、その指標とは1立方フィートあたりの空気に粒径0.5 µm以上の塵埃がどの程度あるかを数値化したものとなっています。
その規格はクラス1が一番厳格なものとなっており、順にクラス10、クラス100、クラス1000、クラス10000となっています。
クラス1は産業用クリーンルームにおいてスーパークリーンルームと呼ばれるほど、空気中の塵埃がゼロに近い状態となっています。
また、産業用以外にも医療用、食品用途、バイオテクノロジー用と用途は様々において設置されているのも特徴的です。
クリーンルーム運転時の管理
クリーンルームとは、その空間の清浄度を保つために管理された部屋です。
1立方メートル当たりのゴミの大きさ毎の量により、クラスが分かれていて、クラス100、1000、10000といったところが一般の企業で使用されているレベルです。
クラスの数値が少ないほど清浄度がよいこととなります。
主に、製造業で半導体や液晶といった数ミクロンのゴミでも製品に問題をもたらすようなところで必要となります。
クリーンルームの運転時には、ゴミを持ち込まない、発生させない、蓄積させない、排除するといった管理が必要で、持ち込みと発生に関しては、人が注意することになりますが、蓄積させない、排除といったところは、気流を管理することで行います。
どういうことかというと、部屋全体をダウンフローにして上から下に空気の流れを作ります。
その空気は、床下に流れ込み、フィルターを通ってまた上から出るといった仕組みになります。
そして、部屋全体の圧力を部屋外より高めにさせて外の空気(清浄度の悪い空気)が中へ入ってこれないようにしています。
クリーンルームは、こういう管理で清浄度を維持しています。